ABOUT 大屋(うふや)とは

沖縄の歴史・文化・自然をまるごと体感できる観光施設“おきなわワールド”
全長5㎞の美しい鍾乳洞・玉泉洞(公開890m)や赤瓦の古民家が軒を連ねる琉球王国城下町、毒ヘビ・ハブのすべてが分かるハブ博物公園など見どころがもりだくさんなテーマパークです。

  • おきなわを楽しむテーマパーク

  • 幻想的な玉泉洞構内

  • 世界で唯一のハブ博物館

  • 古い沖縄の街並みを再現

  • 古民家で楽しむ琉球の伝統工芸

  • スーパーエイサーの演舞

沖縄の自然と文化を充分に体験できる施設です。その一角に、私達の琉球ガラス王国‐大屋(うふや)‐は工房を構え、
琉球ガラス体験やお土産品としての琉球ガラス販売を営んでおります。

大屋(うふや)では、琉球ガラスの製造体験や作品の展示・販売を行っており、
訪れる観光客の皆様に沖縄の伝統工芸品を通じて、新しい風を感じていただけるとありがたいと思います。

古き伝統の中の新しい風。
心に響く沖縄の色彩。

琉球ガラスの歴史

琉球ガラスの歴史は、沖縄が琉球王国として独立していた時代にその技術が渡来した記録がありますが、現在の形で知られる琉球ガラスの発展は、20世紀に入ってからのことです。

もともとガラス製法は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、明治初期に日本各地で貿易が自由化される中、長崎や大阪から質の高いガラス製品が流通し始め、沖縄でも職人が流入し、那覇市西町で製造工場が立ち上がりました。しかし、琉球ガラスが特に発展したのは、第二次世界大戦後です。戦後、沖縄は多くの物資が不足していましたが、米軍基地から出る空き瓶やガラスの破片を再利用して、ガラス製品を作るようになったことから独自の文化を歩みだします。

出典:沖縄県公文書館

この時期に作られたガラスは、コーラやジュースの空き瓶を溶かして瓶の色をそのまま生かしていましたので、色とりどりでした。戦前は不純物を取り除いた透明なガラスにすることが価値でしたが、気泡を含んだ独特の質感が特徴です。これは、手作業でガラスを溶かし、形を作る過程で自然に空気が混入するためです。今ではその特徴を生かして、つくるたびに1点1点が異なる個性的な工芸品として表現されています。また、沖縄の自然や文化を反映した色彩やデザインが多く、沖縄の温かい気候や海の色を思わせる製品が多いです。

琉球ガラスは沖縄の代表的な工芸品として知られ、観光客に人気のお土産品の一つになっています。多くの工房やギャラリーが琉球ガラスの製作を続け、伝統的な技法を守りながら新しいデザインを取り入れた作品を生み出しています。
平成10年には、沖縄県の伝統工芸品としても認定されました。

琉球ガラスの原料

琉球ガラスの原料は、珪砂(けいしゃ)、ソーダ灰、石灰、泡切剤、着色剤などです。

珪砂60%を主原料に、石灰10%、ソーダ灰20%、泡切剤や着色料が10%の割合で調合されています。

琉球ガラスの製法

琉球ガラスの製法は、手作りの温もりと伝統的な手吹きガラスの技術が特徴です。基本的な手順は以下の通りです。

原料の準備

琉球ガラスは当初リサイクルガラス(古いビンや窓ガラスなど)を主な原料として使用していました。しかし、ペットボトルの普及もあり、近年では珪砂やソーダ灰、石灰などの調合によっても作られます。これに、色をつけるための金属酸化物を加えます。

ガラスの溶解

原料を高温の窯(約1,300~1,400度C)坩堝で溶かします。これによって、ガラスが液体状になります。

吹きガラスの工程

溶けたガラスを吹き棒の先に取り、息を吹き込みながら形を作っていきます。この過程で、ガラスに空気の泡が入り、琉球ガラス特有の泡の模様ができます。

成形

吹き棒で形を整えた後、さまざまな道具(ハサミ、鉄棒、金属型)を使ってガラスに更なる形を加えます。この時点で、皿やコップ、花瓶など、様々な形の琉球ガラス製品が生まれます。

冷却

ガラス製品をゆっくりと冷まし、内部のストレスを取り除きます。この工程を「アニーリング」と呼び、数時間から数日をかけてゆっくりと均一に常温まで冷却、ガラスが割れるのを防ぎます。

仕上げ

冷えたガラス製品の縁を磨いたり、最終的な形を整えます。

琉球ガラスの特徴は、その色彩の豊かさと泡を含んだ質感です。手作りならではの、一点一点異なる表情が魅力で、色や形、泡の入り方によって、多種多様なデザインが生まれます。